[2024年6月13日]
みなさん、こんにちは。
前回のかけ算の答えは 8346でした。簡単だったでしょうか。
小学生で習い、中学生にもなると当たり前のように使うことに
なるかけ算のひっ算ですが、これには算数でのテクニックが
たくさん詰まっています。
具体的にどのような技が使われているのか見てみましょう。まず、
かけられる数の 321は、300と 20 と 1を合わせた数であると
いうこと、かける数の 26は、20と 6を合わせた数である、という
ことを利用して分配法則を用いています。
1926の部分は 321×6を 1×6と 20×6 と300×6に分けて足して
います。
642の部分に注目すると、321×20 の答えは、321×2の 10倍になる
という性質をうまく利用して、左にずらして書いています。
つまり、321×26 を (1 + 20 + 300)×6 + (1 + 20 + 300)×2×10
という式に分けて考えています。横に並べると長いですね。
暗算でやろうとすると、何ともややこしいことになりますが、
これを簡単にできるように編み出されたのが、現在のひっ算の形
です。
いつも利用されている、このようなシンプルなかけ算ですが、
算数のテクニックがたくさん詰まっていることが分ったで
しょうか。これも昔から伝わった大いなる知恵と言えますね。