[2024年6月19日]
みなさん、こんにちは。
前回はかけ算のひっ算のお話でしたが、ひっ算が使われるように
なったのはいつ頃なのでしょうか。日本でひっ算が広まったのは
江戸時代の末期と言われています。
では、当時のやり方で 321×26という書け算をどのようにやって
いたか見てみましょう。
当時は、計算にも漢数字が使われていたようです。算用数字に
変えてみます。
どのような方法で計算しているのか分かるでしょうか。表形式で
それぞれの積の十の位をマスの左上、一の位を右下に書いて
います。
現在のひっ算の積を左にずらすテクニックがないので、最後は
斜めに足しています。今のほうが見やすいような気もしますが、
かけ算の段階では繰り上がりを考える必要がないため、昔の
ほうがやりやすいと感じる人もいるかも知れません。
これが元になって現在のスタイルに繋がっていると考えると、
歴史から学ぶことは多いですね。