[2011年4月7日]
やる気を出す勉強法
「やる気」は脳のほぼ真ん中にある側坐核(そくざかく)という部分が働き脳内物質が分泌することで「やる気」がでてきます。
(参考文献:海馬―脳は疲れない)
側坐核(そくざかく)は脳の真ん中に左右ひとつずつある小さな器官です。
側坐核に刺激を受けると勉強の「やる気」が出るのですが、この側坐核はやっかいで、あなたがやる気を出そうと思っても、なかな活発に動き出しません。
では、どうすればこの側坐核が活発に働き、やる気が出て勉強できるのか?
答えは、 実際に行動する、 です。
←クリック!
とりあえず動く
まずは問題集や教科書を開き、手を動かし問題を解く、英単語を発音するなど実際に行動すると、脳に刺激が与えられ側坐核が活発に働きだし、勉強する「やる気」が出るのです。
そして一度、側坐核が働き出すと、どんどん「やる気」は出てきます。
脳の側坐核は作業すると、興奮し活発に動き出し、やる気に繋がります。
これを作業興奮といいます。
つまり、「やる気」は行動しなければ出ません。
勉強しなきゃと思っているのに「やる気」が起こらず、悩んでいるあなたは、悩む必要なんてありません。ほとんどの人が同じようにやる気がでないのですから。
なんだか矛盾しているようですが、実際に経験でもあるのではないでしょうか?
乗り気ではないけど、やり出すと続けていたことなど、たくさんあると思います。
ダイエットのために運動しようと思ってなかなかできなくても、いざ始めてみると楽しい。
行くまで嫌で嫌で仕方が無い、塾、予備校も行ってみるとやる気がでてきた。
部屋の片付けが面倒でやる気が出なくても、始めてみると必要以上に部屋を片付けていた。
勉強も同じです。ただ行動に移すだけでいいのです。
ほんの一歩行動を起こさないだけで、「やる気」は起こらず、そのためにストレスを感じ自己嫌悪におちいり、どんどんマイナスの方向にまわります。
逆に、ほんの一歩行動を起こすだけで、「やる気」は引き出され、やってくほど楽しいと感じ、出来ている感じがストレスを無くし、やればやるほど脳が刺激され「やる気」が引き起こり、どんどんプラスの方向にまわりだします。
←クリック!
手軽で簡単な勉強から始めよう
勉強の最初の一歩を踏み出すためにやる気をだすためのコツとしては、できるだけ、ハードルの低い部分から手をつけてみましょう。
勉強する気になっていない時は、いきなり過去問を解く、などはハードルが高いです。もう少し簡単なこと、例えばその日の勉強計画を立てる、英単語を読む、いままで勉強した問題集を復習として読むなど、あなたにとって出来るだけ負担の少ないことから始めてみましょう。
また運動など身体を動かしても側坐核は働き出します。
散歩なども良いでしょう。
ほんの一歩、初めの一歩だけ、あなたの意思があなたの身体を少し動かせれば、勉強の熱意は溢れるほど湧き上がります。
←クリック!
成績が上がらない
勉強を続けるうちに、解けなかった問題が理解でき、解けるようになった時、あなたにも実力が付いてきたと思えるでしょう。
しかし勉強すればするほど、あなたの志望校のテストが初めに考えていたよりも、勉強し実力がついてきた今だからこそ、難しいことに気づき、とても試験日までに間に合わないと思います。
また勉強を重ね努力を続けているのに、思うように成績が上がらず、あなたの周りにいる勉強が出来る人には、自分は勝てないと感じているかもしれません。
勉強し実力が身に付き始めたからこそ、分かってくることがあります。
しかし、本当にあなたが思っているように、さらに道は険しく、「成績が上がらない」「あの人には勝てない」のでしょうか?
違います。
実はあと少しの差、ほんの少し勉強するだけで道は開けるものです。
←クリック!
急に成績は伸びる
人間の勉強した努力と学習効果との関係は比例ではなく、累乗の関係にあります。
例えば、あなたが6ヶ月間受験勉強を必死に勉強し上の図、学習効果が64まできたとします。
そして、あなたの志望校の合格ラインは上の図の学習効果256だとします。
あなたは6ヶ月間必死に勉強したのに、あと3ヶ月勉強しまてもまだ96の地点で、合格ラインの256まで届かないと考え挫折してしまいます。
そして、こう考えるのはあなただけではありません。ほとんどの人がそう考え諦めてしますのです。私にはやっぱり無理だ、時間が足りない、と。
しかし、学習効果はあなたの考えとは違い累乗効果で発揮します。
もし、もう3ヶ月同じように必死に勉強すれば、512の学習効果に届き合格できます。
諦めず、続けれるかどうかこそが志望校の合否を決めるのです。
なぜ学習効果は累乗の関係にあるの
人間は情報をバラバラに覚えるのではなく、情報を記憶として整理し、互いに関連づけしているからです。(参考リンク:人はどのように覚える?)
そして知識そのものだけでなく「学習の仕方」や「理解の仕方」なども互いに関係しています。
昨日勉強したことは、今日新しく勉強することについて、影響を与えているのです。
先行学習と後続学習との間で、相互に影響する作用を「学習の転移」と言います。
あなたが公式Aを勉強した時に、公式Aを暗記するともに公式Aの「理解の仕方」も覚えています。
次にあなたが公式Bを勉強した時に「公式Aの理解の仕方」が公式Bの理解を手助けします。
そして公式Bを覚えた結果「公式Bの理解の仕方」によって、さらに今まで覚えていた公式Aの理解を促進するのです。
「A」「B」だけの2つの知識が、共に関係すると「A」「B」「Aから見たB」「Bから見たA」の4つとなり、記憶したことに累乗の効果が発生しています。
これが、勉強に費やした努力と学習効果が累乗の関係になる理由です。
ただ実際には全ての物事のおいてプラスの方向に学習の転移が働くわけではありません。時にはマイナスの方向に働く時があります。
似たような単語をいくつも覚えた時などは、紛らわしく混乱することもあるでしょう。
しかし不安になる必要はありません。
マイナスの効果は受験勉強においては影響はほぼありません。上の例でも、混乱はするでしょうが、何も単語を覚えていない時より、似たような単語を覚えている時の方が、学習の速度は早くなります。
「受験に間に合わない」「私にはできない」「才能が無い」と言う前に、もう少し勉強するだけで、あなたは確実に成長します。
そして現時点でもあなたは実感できていないだけで、確実に成長しているのです。