[2012年6月1日]
われわれはあまりにもことばに重きをおきすぎる。しゃべりたてる教育によってわれわれが生み出すのは、おしゃべりな人間だけだ。(ルソー)
◇上の名言をこんな風に言い換えてもそれほど違わないのではないでしょうか。
「われわれはあまりにもインプットに重きをおきすぎる。インプット教育によってわれわれが生み出すのは、オウム返しをする人間だけだ。」
◇教師は、ただただしゃべるだけの存在です。特に、高校の授業を見学すると、ほとんどの授業で、教師が一方的に何かについて話をしています。
そして、生徒は、それを黙って聞いているか、睡眠学習のように聞いているか、そのどちらかです。
◇生徒が、自分の頭で考えて、教師に向かってアウトプットしている場面は、あまりありません。
だから、教師と同じようなことをしゃべるだけになってしまうのです。
◇これからの教育は、アウトプットを重視していくことです。
一方的に教師が話す授業ではなく、教師との対話を通じて、生徒が、自分の考えを述べる授業を展開することです。そのためのインプットであって、ただ単なる知識の伝達をするような授業をしないようにすることです。
子どもをオウム返しの得意な人間から、自分の頭で考え、発言できる人間にしていくことです。