[2012年6月29日]
言葉で説得できない人を動かす最後の武器は愛、愛とは自己犠牲の分量である。(桑原 啓善)
◇動物の言語(鳴き声や身振りやダンスなども含めた表現手段)は、現実をそのまま伝えるだけしかできませんが、人間の言語は、現実だけではなく、未来のことも過去のことも、そして全くの嘘も伝えることができる唯一のものです。
◇だから、他人を言葉だけで説得することは難しいです。その言葉の裏付けがどうしても必要になります。
その裏付けのもっとも有効なものが、愛です。
◇上の名言も言うように、愛は、自己犠牲として現実化しますから、自分を賭けてまで他人のために行動をしていた事実が、裏付けにあれば、その人の言葉は他人を説得する力を持つものになります。
◇言葉の表面を問題にするか、その言葉の裏にある人間の真実を問題にするか、言葉から何を聞くかをいつも意識しておいた方がいいです。
言葉は、何かを表す道具です。
愛なのか、嘘なのか、自分の発する言葉も他人の発する言葉も、ともにどちらも含まれているのですから。