[2012年7月5日]
夏期講習の効果的な利用の仕方
−夏休みは入試の天王山−
期末試験の結果はどうでしたか。よく教科書を勉強した後、ワークや確認テストに徹底的に取り組んだ科目は、100点に限りなく近い良い点がとれ、教科書を十分に学習せず、真剣に取り組まなかった科目は、思ったほどよい成績がとれなかったのではないかと拝察いたします。教科書や問題集にしっかり取り組めばよい成績がとれて、取り組みが不十分ならよい成績がとれない。この当たり前のことを実感することが大切です。
中学入試・高校入試・大学入試についても全く同じことが言えます。よく準備をした人は合格し、準備を怠けた人は合格することが難しい。今回は受験生の夏休みの過ごし方を、特に高校入試をひかえた中学3年生の皆さんの夏休みの過ごし方を中心にお話しいたします。とは言いましても、他の学年や小学生にも十分参考になるような話だと思います。夏期講習の有効な利用の仕方を一緒に考えてみましょう。
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?夏休みまでの過ごし方
部活動の地区大会の準備も大変でしょうが、1科目でもいいから、夏休みまでに1学期の復習を終了しておくと非常に有利です。また、夏期講習会のテキストは、配られたら、その日からどんどん先へ先へと予習をしてしまって下さい。
テキストを予習する場合に大切なことは、解答をテキストに書き込まないということです。必ずノートを用意して、テキストのページや項目、問題番号なども忘れずに書いてから、解答を書いて下さい。数学などの科目は、問題もきちんと書き写すことが大切です。
期末試験の勉強で頭がフル回転しているときに、好きな科目だけでもいいから夏期講習のテキストを1〜2冊やり終えてしまうことは、さらにその科目を好きにさせ、実力の養成にも役に立ちます。
期末試験終了後、ボーとして何もしないのでは、せっかくやってきた学習に急ブレーキをかけるようで本当にもったいないと思います。頭のフル回転している間に、好きな科目だけでもいいから、夏期講習のテキストを最後まで予習することをおすすめします。
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?夏期講習会中の過ごし方
規則正しい生活が最も大切です。朝は決まった時間に起床し、夜は決まった時間に床に就くこと。朝食は、必ずとること。パンやご飯、コーン・フレークなどの炭水化物を朝食でとらないと頭が十分働きません。牛乳や小魚などをできるだけ飲んだり、食べたりしてカルシウムをとることも忘れてはなりません。糖分の多いコーラや甘いジュースを飲むなら、野菜ジュースを飲む方が身体のためによいと思われます。目や鼻や耳、歯が悪ければ勉強になりませんから、夏休みの間は毎日でも専門のお医者さんに通い徹底的に直してしまいましょう。
講習会中、空いた時間は静かに家で講習会のテキストを勉強して下さい。前日よくできなかったところをもう一度勉強し直すことも大切です。特に国語や英語、社会などで書けそうな語句があったら、書く練習を済ませるだけでも相当力がつきます。数学や理科はできなかった問題をもう一回やり直し、できるまでにしておくことが、よい復習になります。
復習が終了したら、予習の終わっていない科目をノートに予習することをおすすめします。全科目のテキストが終了するまで、予習を行って下さい。そして、もし予習をしていてよくわからないところが出てきたら、自分なりの「よくわからないマーク」を考え、印をつけておくことが大切です。時間があったら、「わからないマーク」のところだけ集中的に勉強し、それでもよくわからなかったら、先生に聞いて下さい。予習はわからないところを発見するためにあります。
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?全国模試
各学年とも夏期講習後の8月末には全国模試があります。テストの範囲は講習会で学習したところになっていますので、テキストをもう一回十分に勉強して、テストでよい点数をとってもらいたいと思います。
しかし、確かにテストではよい点数をとることが目標ですが、もう一度自分で勉強することにより、「あやふやであった知識」を「確かなもの」にまで高めることこそ本当の目的なのです。
「事前の予習」→「授業」→「復習」→「テストでよい点をとるための勉強」→「テスト」。このシステムで勉強すれば、必ず実力が身につきますので、是非がんばって1科目でもいいですから、徹底的にやり抜いて下さい。
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★勉強方法の確立を目指して
期末試験終了直後から全国模試までの過ごし方を説明させて頂きましたが、いかがでしょうか。無理をし過ぎることはありませんが、やりたい科目、好きな科目だけでもいいから以上のような勉強方法をとれば、必ずよい成果が生まれます。頭が良い、良くないとかいうのは正しくありません。よい方法を見つけて、よく勉強したかどうかだけですから、一日も早く自分なりの勉強方法を見つけ出し、しっかり勉強をして、自ら納得のいく結果を一定の期間内に出してくれることを願っています。この文章や加藤学習塾がそのお役に立てたら幸せです。