[2012年8月8日]
大切なのはどの本、どんな経験を持つべきかではなく、それらの本や経験のなかに自分自身の何を注ぎ込むかだ。(ヘンリー・ミラー)
◇私の周りにもいろいろなことを知っている人がいますが、その半分の人が、知っているだけの人です。知っているだけの人は、「だからなんなんだ?」という問いに答えられません。知識は持っているけれども、その知識を使って、現実に働きかけられない人なのです。
◇だから、多くのことを知っていること以上に、少ない知識でも、その知識を使って何かを考えられることの方が、知識を持っているという点でも重要なことなのです。現実に使える知識を持っているということの方が、知識としての価値は高いからです。
◇私たちは、知識に自分の何を注ぎ込めるのか。何かを知る以上に、知っている何かにどう自分自身を注ぎ込んでいくことができるのかを真剣に考えることです。知識は、自分で使ってなんぼのものなのです。