[2012年8月12日]
若い世代の経験率減少は、対人関係の大きな変化かもしれない!!
女子も「草食化」、経験率減る 日本性教育協会調査
(2012年8月4日 朝日新聞)
○1974年の調査開始以来、一貫して上昇傾向にあった女子大学生・女子高校生の性交渉の経験率が下落に転じたと、日本性教育協会が4日、公表した。調査委員会の片瀬一男・東北学院大教授(教育社会学)は「『草食化』の傾向が、若い男性だけでなく、女性でも進んでいることが見て取れる」としている。
○調査は、若い世代の性に対する意識などを探るために、ほぼ6年に1度実施。昨年10月から今年2月にかけて、全国11地点の中学、高校、大学生計約7700人を対象にした。
○その結果、性交の経験率は男子大学生が54%、女子が47%。前回の05年と比べると、男子は7ポイント、女子は14ポイント減り、女子の減り幅が大きかった。高校生も男子が前回の27%から15%に、女子が30%から24%に減少。大学生・高校生とも男子は93年、女子は99年の水準に下がった。
私のコメント
◇性交渉の低年齢化に歯止めがかかったのかもしれませんが、今回の記事で私が気になったのは、なぜ、歯止めがかかったのかということです。
◇男子も女子も対人関係に何か変化が起こっているのかもしれません。その変化が、コミュニケーションの在り方の変化だとすれば、これはこれで問題です。
◇メールというコミュニケーション手段がどんどん蔓延して、メールだけですべてが完結してしまうとすれば、身体を介在した実際のコミュニケーションがうまく取れなくなってしまいます。そうなれば、人間関係がどんどん希薄になって、家庭を持つこともできなくなってしまいますし、社会に出て自分の夢を実現することも難しくなっていくでしょう。
◇対人関係の変化が、この調査結果を生んだとすれば、これは、これで問題だと私は思うのです。皆さん、どう思うでしょうか。