[2012年8月16日]
教育は、お互いにその独立を認め合った個人間の相互行為のなかから生まれるのではなく、体制が個々人に加える圧力から生まれてくるものなのだ。（イバン・イリイチ）
◇今回は、イバン・イリイチの登場です。「脱学校化社会」や「シャドーワーク」、「ジェンダー」などの学校批判・近代社会批判は、私に大きな影響を与え、社会の見方は一変しました。２０代の若い時に、彼の本に巡り合えてどれほど良かったことか。感謝であります。
◇上の名言を知った時、私は教育に対する単純な思いを捨てました。教育に対する無条件の賛美をやめました。そして、教育について、教育学者ではない人間の本を読みだしました。ミシェル・フーコーやピエール・ブルデューなど。
◇教育は、暴力です。しかし、その暴力は、使い道一つで、薬にも毒にもなります。その自覚を私たちは、することです。あまりに単純な教育観は、まさに暴力そのものだと思います。