[2012年8月20日]
未来を予測しようとすると罠にはまる。行うべきことは、現在あるものをマネジメントすることである。そして、将来ありうべきものや、あるべきものを自ら創造するべく働くことである。(P.F.ドラッカー)
◇もう随分前に、インテルの創業者アンドリュー・グローブ氏とセブンイレブンの鈴木敏文氏の対談を聞いたことがあります。当時、30代だった私には、非常に刺激的で、二人とも格好良かったです。グローブ氏は、未来は予測するものではなくて創り出すものだと話し、鈴木氏は、小売業としては未来は創造できないので、現実対応をどう的確にするかが重要なんだと語っていました。
二人の話は、ともに今ある現実に対してどう取り組むかの話しだったように記憶していますが、私にとっては勉強になりました。
◇私たちは、現実を徹底的に生きていくことで、未来を創り出しています。
未来を創る根本は、現在にしかありません。だから、良い未来を創ろうとすれば、当然、今を真剣に生きていくしかありません。それも未来志向で。
いくら未来を夢見ても、現実と未来が、つながっていくことを自覚しなければ、未来を夢見ることだけで終わってしまいます。それでは、未来は、現実をまっすぐ見ないための言い訳になってしまいます。
◇素晴らしい未来を創るためにも、今目の前の現実から逃げないことです。
真正面から現実と戦って、現実を変えることです。今現実が変われば、きっと未来も変わっていくのですから。