[2012年8月24日]
いやしくも一芸に秀でようとする若者が万人の気に入るような態度をするとすれば、私はそのような若者は買わぬのである。(佐藤 愛子)
◇一芸に秀でるためには、何かを犠牲にして、そのものに集中しなければなりません。何かを捨てて、そのものを得ようとするから、一芸に秀でることができるのです。そういう人間ですから、万人が求めるバランスは、もともと捨ててしまっているのです。
◇だから、上の名言が言うように、万人受けするような態度を取るような人間は、一芸に秀でていないかもしれないのです。または、一芸に秀でるような鍛錬を積んでいないかもしれないのです。だから、買わないのです。
◇自分の道を貫く。他人がどんな目で見ようとも。その覚悟をもって、自分の道を貫かないような人間は、どのみち自分の道を変えてしまう人間なのです。世界が自分の敵になったとしても、自分の道を貫くだけの気持ちを持つかどうか、それが、人生の選択では必要な覚悟です。