[2012年9月8日]
人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである。(V・E・フラクタル)
◇自分自身に何を問うかで、自分の人生の質が決まります。どうしてこうも、自分の人生は不幸なのだと嘆く前に、そういう不幸な出来事は、自分に何を問うていることなのか、と考えることです。
◇私たちは、往々にして、人生に期待してしまいます。これから先、どんな良いことが起こるだろうか、と期待して生きていこうとします。しかし、嫌なことが起こると、なんでこんな人生なんだと嘆きます。更に、最悪な事態になると、生きていても意味がないと人生を諦めます。いつもどこかで、自分にではなく、人生に期待してしまっています。
◇しかし、本当は、逆なのです。人生に自分が期待するのではなく、人生から自分が期待されているのです。与えられた出来事を自分がどう受け止めて、どうするかなのです。人生が自分にチャンスをくれるのであって、人生が自分に結果を用意してくれるわけではないのです。
だから、自分自身で、人生のチャンスに問うことです。一体、自分にこの出来事は何を問うているのかと。そういう問いが、私たちの精神を鍛えていくことになるのです。自分の人生に期待されている自分って、素晴らしい存在なのです。