[2012年9月18日]
我々が空想で描いて見る世界よりも、隠れた現実の方が遥かに物深い。(柳田 國男)
◇10年ほど前に、私は、2か月に1回の割合で、北京に行っていました。
仕事の合間に観光をすることもあって、その時に、万里の長城を3か所回ったことがあります。物凄く険しい山の頂にその長城はあり、それが、物凄く長く続いているのです。
こんな建造物を、それも月から見える唯一の建造物を昔の人たちは、大した機械もないまま作ったのです。今目の前に見えているものの奥にそれはそれは、大変な思いや苦労があったのです。万里の長城を見て、大きな感動を覚えたのは、現実を作っていった見えない事実があるからです。
◇私たちは、目の前に見えているものの奥に隠されている事実に目を向けることです。現実を支えている更なる事実に思いを馳せることです。そうすれば、人生は面白くなっていくはずです。なぜなら、目の前に見えている世界だけではない世界を発見できるからです。