[2012年9月22日]
すべての事において、人間は苦悩をくぐり抜けて完成されるのである。(カーライル)
◇私たちが、成長をするということは、今までの自分の人生に対する甘い考えが、そぎ落とされて、厳しい考えになるということです。自分にいろいろな原因を求めるようになるということです。
今までの「どうにかなるだろう式」の考えには、「他人がどうにかしてくれるだろう」という暗黙の前提がありましたが、成長していけば、「自分でどうにかしなければならない」式の考えに変わるということです。
◇そうなるためには、上の名言の言う「苦悩」を経験しなければなりません。「苦悩」することを通して、人間は、自分自身を問い返すのです。「苦悩」の原因を誰が作ったのかと問う時、最初は、他人の所為にするでしょうが、それでは「苦悩」が解決されないとわかれば、自分が問題なんだと気が付き、「苦悩」を解決するのは、この自分しかいないと自覚し、「苦悩」を解決するためには、何が必要なのかを考えるようになります。
◇そういうプロセスを与えてくれるのが、「苦悩」なのです。私たち人間は、「苦悩」なくして、成長はないのです。自分に与えられた固有の「苦悩」が自分を成長へと導いてくれるものです。だから、「苦悩」から逃げないで、正々堂々自分の「苦悩」と向き合うことです。