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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2012年10月21日]

リーダー教育をただ単なる管理強化だと思う時代錯誤から脱却しろ

リーダー教育をただ単なる管理強化だと思う時代錯誤から脱却することだ!


「リーダー教育」で不祥事防止を…長野県教委部会

(2012年10月17日 読売新聞)


○教員不祥事の再発防止に向けて長野県と長野県教委が設置した「教員の資質向上・教育制度あり方検討会議」の倫理向上専門部会の最終会合が16日開かれ、報告書案をまとめた。
 
○校長や教頭へのリーダー教育を徹底するとともに、不祥事を通報する制度の導入などを盛り込んだ。11月6日の検討会議に報告書を提出し、提言をまとめる予定。
 
○部会は7月に始まり、この日の会合が4回目。学校関係者への2回のヒアリング調査などから、「子どもたちを守る」という意識が欠如しているとして、明確な使命を自覚するために、「学校の運営体制の強化」と「教員の意識改革」を柱に据えた。
 
○「運営体制の強化」では、校長や教頭へのリーダー教育のほか、教員や保護者、地域住民らで構成する機関を設け、学校運営の透明性を確保することなどを挙げた。
 
○「意識改革」では、不祥事を起こした教員への罰則強化や不祥事の芽を発見した際に通報する制度などを検討。教員個人の意識改革を進める具体的な手段として研修プログラムの強化なども組み込んだ。
 
○委員からは「管理体制が前面に出ると教員の個性がなくなる」「通報する前に相談体制を作れないか」「研修プログラムをどのような形で取り入れるのか検討すべき」などの声が出た。これらの意見も踏まえ、部会としての最終的な報告書を検討会議に提出する。
 
○公認会計士の大久保和孝部会長は「環境変化に適応するシステムが必要。
ヒアリングを重ねて現場の実態を踏まえた報告書案になった」と総括。教育委員会の権限や役割の見直しについては、「現行制度はよくできているが、適切な運用ができているかは疑問。運用面を担保していく仕組みが必要」とした。


私のコメント


◇人の上に立つと言う管理職は、リーダーシップやマネジメントスキルを学ばなければなりません。記事の中に「管理体制が前面に出ると教員の個性がなくなる」とありますが、このような意見が出ること自体、全くの時代錯誤としか言いようがありません。マネジメントとは、有限な資源の有効活用を言うのです。


◇リーダー教育を管理体制の強化だと安直に考えるのではなく、どんどんリーダー的なスキルを学んで、学校を活性化するようにしたらよいのです。記事の中にあるような意見が、暗黙のブレーキにならないようにしたいものです。


◇現在、教育委員会が、教員の研修にかける時間やお金は、大きいわけではありません。その研修費は民間の金額に比べれば、非常に小さいものです。教員の質を高めるためには、それなりの質の研修を行うことです。


◇大学教授を安く研修講師に使って、お茶を濁すより、しっかりした専門家をちゃんとした金額を出して招いて、実のある研修を行ってほしいと思います。教員は子どもたちにとってのリーダーです。ぜひリーダー教育を真剣に考えてほしいものです。