[2012年11月8日]
人間であるとは、まさに責任を持つことだ。
自分には関係がないような悲惨をまえにして恥を知ることだ。(サン=テグジュペリ)
◇世の中には奇妙な事件が多すぎます。恥知らずな事件が多すぎます。しかし、それを第三者的に嘆いてみても、全くといって良いほど状況は何も変わりません。変な世の中に私たちは住んでいるのです。変な世の中を構成しているメンバーとして私たちがいるのです。だから、世の中で起こるすべてのことは、何かしら私たちが噛んでいるのです。
◇上の名言は、そういう意味で大変厳しい名言です。人間であるということは、自分の人生に責任を持つということだと言うのです。自分の人生に責任をもつということは、少なくとも自分の人生に参加している数々の人間の結果を自分で引き受けると言うことです。その自覚を持って生きろと言うのです。
◇自分だけが良いのではありません。自分の人生の前提を作ってくれている他人もまた良くなくてはならないのです。自分一人の人生ではありません。今同時代的に生きている他人の人生、また未来に生きているであろう他人の人生までも、私たちはある意味責任を持つことだし、その責任を引き受けることです。