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[2012年11月10日]

誰がこんな大臣を選んだのか!

誰がこんな大臣を選んだのか!


田中文科相「3大学はいい宣伝になった」

(2012年11月7日 読売新聞)



○「今回(の騒動が)逆にいい宣伝になって4、5年間はブームになるかもしれない」 田中真紀子文部科学相は7日、不認可としながら一転して新設を認めた秋田公立美術大(秋田市)など3大学について、首相官邸でこう語った。不適切な発言との批判が出そうだ。

 
○3大学への認可通知は「事務的に(行う)」とし、突然の不認可判断に始まる今回の混乱について自ら大学側に説明するかは明らかにしなかった。

 
○いったんは不認可とした判断については「私には日本の教育のあるべき姿についてイメージがあり、文科相を拝命して(役所の)中からだったらブレークスルー(突破口)をつくれると思った」と説明した。

 
○さらに「(大学の)経営者が代わって、借金ができたりしないように応援しないといけない」とも指摘した。


私のコメント


◇田中真紀子氏が文科大臣に選ばれた時、私はどういう理由で大臣になったのか非常に興味がありました。以前、外務大臣になった時もそう感じたことを覚えています。彼女の物言いには、一種人気が集まる要素はあるでしょうが、酒場での戯言を言っているというのであれば面白いですが、政治家の発言ということになれば、あまりにも配慮に欠ける発言が多いです。

こんな人が国民には人気があるとはやし立てるマスコミもマスコミですし、こんな人を大臣に選ぶ民主党も民主党です。今回の事件も、彼女の不見識がそのまま出て、大臣としての見識が問われることになってしまいました。


◇そして、この記事です。こんな発言を負け惜しみのように言う人間が、日本の教育を考える責任を負っているのです。こんな嘆かわしいことはありません。
この一連の事件を考えてみると、彼女は自己顕示欲を満たすためにだけ(自分の存在感をアピールするために)、大学設置不許可を言い出したようにしか思えません。

いろいろな言い訳はしていますが、もしその言い訳が本当のことであれば、今回の大学設置の許可・不許可という次元での話ではないはずです。日本の大学数の問題も、審議委員会のあり方も、今回の件とは次元を異にすることです。

これを私的欲望で(存在感を示すために)不許可にしたのです。だから、記事のような発言が出てくるのです。「私には日本の教育のあるべき姿についてイメージがあり、文科相を拝命して(役所の)中からだったらブレークスルー(突破口)をつくれると思った」こんな発言が子どもではない大臣から出るなんてことは、毛頭考えられないはずです。しかし、そういう発言を堂々としてしまう彼女なのです。この幼稚性が彼女の特性なのです。


◇私は、彼女を個人攻撃しているわけではありません。こういう政治家を大臣にしても良いと思っている日本の政治のレベルを問題にしたいのです。少なくても日本をどこかに導いていこうとする総理大臣がどんな理由で大臣を選ぶのか、そのことを真剣に考えることを求めたいのです。

先の田中法務大臣の起用然り、この田中文科大臣の起用然り、もっと自分の仕事の本質を理解している人間を日本の行政のトップに据えるべきです。
帳尻合わせだけの人事では、日本の現状を変えることはできません。自分の発言が、どういう効果を生むかを考えられない人間を行政のトップにしてはいけません。民間企業は、少なくてもそんな馬鹿なことはしないものです。
日本の政治家よ、目を覚ましなさい。