[2012年11月13日]
学問とは、人として踏み行うべき正しい道筋を修行することであって、技能に習熟するだけのものでは、決してない。(橋本 左内)
◇学問とは、何かを追求し何かの本質をつかむ作業を言うのです。だから、それは修行をすることと同じです。ものごとの本質を極めるために、自分の都合のいいような努力ではなく、本質が要求する努力をしなければなりません。そのプロセスは、まさに修行といったものです。
◇ものごとの本質をつかむために色々なことを知り、知ったことを社会に当てはめ、そして、みんなの知的財産を形成していくこと。それが、学問をするということです。だから、上の名言が言うように、技能を習熟するだけでは、学問にはならないのです。学問した結果、人間としてみんなのために、正しい道を歩めるようになっていなければならないのです。
◇昨今の学力論議を私たちは非常に貧しいと思います。それは、勉強を自分のためだけのものと捉えているからです。学問は、そんなものではありません。社会のために、みんなのために、自分を磨くことを学問というのです。もう一度、学問の意味を私たちは、問い直す時です。