[2012年12月13日]
☆当たり前の基準を下げて、承認をしやすくしよう!☆
◇私たちは、出来て当たり前だと思っていることが意外と多いものです。
当たり前のことだと思うと、その行為に対して、何も反応しないものです。
たとえば、挨拶をするのは、人間として当たり前のことだから、子どもが挨拶しても、当然だと思っていると、何も反応しないものです。この当たり前の基準を下げてみると、子どもを承認する機会が非常に多くなります。
◇子どもが、挨拶をしてくれたら、「挨拶してくれて嬉しい!」と声をかけてみてください。慣れないとちょっと変な感じがしますが、慣れてしまえば、簡単に言えるものです。また、子どもが自主的に勉強していれば、「頑張ってるね!」と声をかけてみてください。勉強して当たり前だとか、親の手伝いをして当たり前だとか思っているとそういう声をかけることもできません。当たり前という考えをカッコに入れて、子どもを見て欲しいのです。
A君 :お母さん!今日ね、学校で、先生の手伝いしたんだよ。
先生が、荷物を持って重たそうだったんで、荷物を少し持ってあげたんだ。
お母さん:そう。当たり前じゃない。他人が、大変な時は、手助けしなくちゃね。
お母さん、今大変なのよ。A君、手伝ってよ!
A君 :えっ!?何でよ!
◇こんな会話にならないようにしたいものです。たとえば、こんな感じで、受け答えしてみてはどうでしょうか。
A君 :お母さん!今日ね、学校で、先生の手伝いしたんだよ。
先生が、荷物を持って重たそうだったんで、荷物を少し持ってあげたんだ。
お母さん:そう。凄いじゃない!A君は、他人が困っていれば、ちゃんと手助けできるのね。お母さん、嬉しいわ!
A君 :大したことしてないよ。普通のことだよ。
お母さん:人間は、なかなか普通のことが出来ないのよ。A君が、したことは、人間として立派なことなのよ。お母さん、本当に感心しちゃったわ!
◇当たり前の基準をどんどん下げて、子どもを承認する機会を増やしていこうではありませんか。注目や関心が、行動の強化に繋がるのです。良いことの承認が、良いことを強化することになって、悪いことが目立たなくなっていくはずです。ぜひ、当たり前の基準を下げて子どもの行動について、一杯承認活動をしてください。
『当たり前の基準を下げて、子どもの行動を承認していこう!!』