[2012年12月15日]
☆期待する行動に注目!☆
◇子どもの行動は試行錯誤の繰り返しです。
その行動の中から、子ども自身のために、周りの人のためになる行動を継続するかどうかは親の対応にかかっています。
母:「太郎!あなたはテレビばかり見ていて、少しは勉強しなさい」
太郎:「これが終わったらやるよ!」
母:「いつも、そう言ってやらないんだから」
太郎:「やればいいんだろう!(自分の部屋にこもる)」
翌日
太郎は珍しく勉強しています。
しかし、お母さんは、心の中でやっとやる気になったと思いホッとしています。
こんな会話を繰り返していたら、子どもが自主的に勉強する習慣は身につきません。
親というのは、「子どもが勉強するのは当たり前」、「親が望むことをするのは当たり前」と思いがちです。そして、子どもが期待通りの行動をしなければとやかく口を出します。逆に親が望むことをしている時は、積極的にコミュニケーションをしないものです。
母:「太郎!勉強がんばっているのね。おやつよ!」
太郎:「ありがとう!明日までにやらなきゃいけない宿題なんだ」
母:「太郎の一生懸命勉強している姿を見るとお母さんあなたが成長したんだと嬉しくなるわ。もしわからないところがあったら、お母さんのわかる範囲で教えてあげるわよ」
太郎:「ありがとう!でも、お母さんわかるの?」
母:「何、生意気なことを言って・・・。
だから『お母さんがわかる範囲で・・・』って言ったでしょう」
太郎:「・・・」
◇子どもが好ましい行動、親が望む行動をしている時にこそ、肯定的な声をかけて承認しましょう。親の肯定的なアプローチが子どもが好ましい行動を選択する重要な機会なのです。
『期待する行動に注目!』