[2012年12月24日]
わたしには道などないのだ。だから目はいらぬ。
目が見えたときにはよくつまずいたものだ。(シェイクスピア)
◇上の名言は、人間の過信について言っているように思えます。私たちは、目が見えれば目に頼り、耳が聞こえれば耳に頼ってしまい、それで全てがわかったように思ってしまうのです。
だから、上の名言も「目が見えたときにはよくつまずいた」と言うのです。
自分が見えていることが全てだと思って歩いて行くのですが、見えないところに石ころが、あるものなのです。
◇上の名言が言うように、もし目が使えなかったら、私たちは、目が見える時よりももっと謙虚に、慎重に転ばぬように歩いていくでしょう。自分には何も見えないのだという自覚が私たちを素直にさせて、驕りを捨てさせるのです。
◇そして私たちは、誰に導かれることなく、自分が進む方向へと行くのです。
ゴールはありません。ただ自分が歩いて行くだけです。謙虚に慎重に。