[2012年12月31日]
老人は自分の老齢に無知な子どもであり、この意味で人間の世界は未熟の惑星なのである。
(クンデラ)
◇私は、来年で49歳になる中年なのか、初老なのか、微妙な年齢のおじさんですが、上の名言の指摘のように、まだ自分が若いつもりでいることが多々あります。そして、よく失敗します。
若い頃のように出来ると思っているので、余裕でなんでも引き受けてしまいますが、それがどうして、全くできないのです。体力的な問題然り、思考力的な問題然りで、何をやるにしても、昔のように鮮やかにはいかないのです。
◇上の名言も指摘するように、私たちは、自分の年齢に関しては、どうしても正確に把握できません。昔の良いイメージが今を覆い隠してしまうからです。
そういう意味では、今後ますます世界は、未熟な惑星になっていってしまうでしょう。逆に言えば、ますます世界は、面白みの増す惑星になるということです。未熟な惑星とは、可能性の大きい惑星だからです。
◇老害にならないように、老後を生きていきたいものです。そういう意味では、分を知っていたいです。しかし、多少はしゃしゃり出る若い老人でありたいです。良い年の取り方をしていきたいものです。