[2013年1月8日]
生ぜしものひとりなり、死するも独りなり。
されば人と共に住するも独りなり、そひはつべき人なき故なり。(一遍)
◇結局、人間は、どこまで行っても独りなのです。生まれ出てきた時もひとりなら、死ぬ時も独りです。その生と死の間も、色々な人とかかわり合いますが、結局、独りなのです。
それは、本当の意味で自分自身を理解してくれる他人なんていないからです。
ある面は、理解してもらっても、本当の深い点で理解なんて他人が出来るわけがないからです。自分でも理解できないのに。
◇私たちは、孤独な存在なのです。その孤独を何かで紛らわそうとしても駄目です。孤独を孤独として受け止めて生きていくことです。みんなに理解されなくても、愛する人に理解されなくても、そういう存在として人間があるのですから、それに甘んじて生きていくことです。
そうすれば、他人に対する期待も、甘えもなくなっていきます。その時に、私たちは、孤独なもの同士、対等に付き合っていけるのです。
◇誰かに期待する前に、自分に期待することです。自分以外に自分を救えるものはいないのです。自分を救えるのは、自分だけです。この決意で、今年一年私は生きていきたいと思います。