[2013年1月11日]
生きるとは日に日に治り新たになることであり、また、再び自己を見出し取り返すことである。
(アミエル)
◇私たちは、夜寝て、朝目覚めます。この基本的なサイクルには、大きな不思議が隠されています。まずは、寝るということの不思議。そして、目覚めるということの不思議です。寝るということは、意識が一旦なくなることです。
こんな怖いことを日常繰り返しているのが不思議ですが、意識が一旦なくなることを私たちは、本能的にコントロールしています。
そして、その一旦なくなった意識が、朝もう一度戻ってくるのです。これもまた不思議です。意識が朝になれば、戻ると誰が確信を持って言えるでしょうか。死んでしまう恐怖がつきまといます。それでも私たちは、本能的に目覚めます。
◇私たちは、寝ることで、今日一日の痛みを癒します。大きな痛みならば、一日寝るだけでは癒されませんが、数日、数十日、数百日寝れば、どんな痛みだって大概は、癒せます。寝るということは、痛みを癒すことです。そして、朝、私たちは、昨日とは違う自分になって、目覚めます。新しい自己を見出し、今日という新しい日を生きるのです。
◇私たちは、意識しない限り、日常の連続性を生きているように思いますが、実は、昨日の自分と今日の自分は、目には見えない範囲で変化しているのです。その変化を自分自身でつかんでいる人は、成長の速い人です。日々新たな意識で、一日を生きることです。そうすれば、自分の人生が、楽しくなるはずです。なぜならば、日々違った自分と出会えるからです。