[2013年1月21日]
成功した人間になろうと思うな。むしろ、価値のある人間になろうとせよ。(アインシュタイン)
◇価値があるということは、どういうことなのでしょうか。価値は、ある基準の中で決定されるものです。人間の場合は、二つの基準の中で価値が決定されます。
一つは、自分を基準として誰かを価値あるものと決定する場合。もう一つは、広く人間一般を基準として誰かを価値あるものと決定する場合です。
つまり、前者が自分の目の前にいる人と自分を比べて、目の前にいる人に軍配を上げる場合です。この人は、私以上に色々なところで優れていると。またはその逆です。
後者は、人間としてあの人は、優れている!と思う場合です。まるで天使のような人間だ!なんて、思う場合がそれです。だから、価値は、比べるものによってその内実は、違ってくるものです。
◇それでは、上の名言の価値ある人間になるとは、どういうことなのでしょうか。
それは、自分自身の中にある固有のものに磨きをかけて、他人にはないものをどんどん伸ばしていけということです。
そうすれば、誰と比べても誰とも違う何かがあるから、その限りで、価値ある人間になります。人間は、すべて一人ひとりが違う何かを持っているのですから、その何かを徹底的に自覚して、それに磨きをかければ、良いのです。
そうすれば、価値ある人間になれるのです。人間一般を基準にした時に、価値ある人間だと言われるようになるのです。
◇つまり、価値ある人間になるとは、自分自身に徹底的になるということです。自分を見つめ、自分のミッションに殉じ、自分の生を社会の役割に当てはめながら生きていくということです。社会と自分がどうつながるかを徹底的に考えていく時、価値ある人間になっていくということです。