[2013年1月22日]
☆ 子どもの行動には目的がある ☆
このお正月、知り合いの家に年始に伺い1日を過ごしました。
そして、新年早々、子育てについて考えさせられることになります。
私たちが団欒している場所に小学校低学年の息子さんは、沢山のおもちゃを持ってやって来ました。大人としては、別の部屋でやってほしいところです。当然ながら親の口が開きます。
「何でこんなところで散らかすの!?」
「お客さんがみえているのよ。『他の部屋でやりなさい!』と言ったでしょ」
「何度言ったらわかるの!?」と機関銃のように捲くし立てるのです。
なかなかやんちゃな男の子は、なかなか引き下がりません。
最初は迷惑だと思っていた子どもに対する気持ちも、「かわいそう」という同情の気持ちすらわいてきました。何でも、学校でも素行に問題があり、何度も学校に呼び出されており、何とか落ち着いた子どもにしたいと厳しく躾けているようなのです。
さて、子どもの行動には目的があります。
この子の目的は、
・自分の持っているおもちゃを披露したかったのです。
・その扱いを知っている自分を賞賛してほしかったのです。
・自分の関心ごとに私たちにも関心を持ってもらいたかったのです。
それが証拠に、おもちゃの扱いに対して、「上手だね」と言うと満足げでした。
「どうやって使うの?」と聞けば、私の手におもちゃを持たせて丁寧に順序だてて教えてくれました。
本を持って来て、読めるところは自分で読んで、ドヤ顔。
そして、読めないところになると「ここから読んで!」とねだり、読んであげると、一生懸命聞いていました。
「これから、ご飯にするから一旦片付けてくれる?」と頼めば、「わかった!」と言って素直に片付けてくれます。
ここまで来ると、同情は共感になり、なんてかわいい、良い子なんだと思うわけです。
今までの対応で効果が現れないと感じた時には、
『子どもの行動の目的を理解することに努めましょう』
子どもとの関係を悪化させずに、子どもに親の言うことをきいてもらうためのスタートラインです。