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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2013年1月27日]

「その人なりの意味づけサポートがコーチング」

「その人なりの意味づけサポートがコーチング」


以下の会話例を読み、味わってみてください。

相談者「今の会社がいやなんです」
コーチ「どんなところが?」
相談者「結果ばかりで人の努力を認めてくれません。人の努力を認めてくれるような会社を探そうと思っています」
コーチ「そんな会社が見つかるといいですね」


コーチ「ところで、結果ばかりこだわることはなぜ問題なのですか?」
相談者「会社なので、結果を求めることは当然だと思うのです。
でも、がんばっても結果がでないこともありますよね。
それを結果が出ないことだけをとりあげて、アーだ、コーだと言われるとやる気がでません」
コーチ「やる気が出なくなると、なぜ問題のなのですか?」
相談者「やる気がなくなればいい結果も出なくなります」


コーチ「もし、いい結果がでないけれど、『よくがんばったね』と言われたらいかがですか?」
相談者「結果が出なかったけれどがんばって良かったな。と思います。
さあ、今度もがんばろうと思います」
コーチ「次回はどのようにがんばろうと思っているんですか?」
相談者「前と同じようにがんばろうと思います」
コーチ「前と同じようにがんばるといい結果はいつごろでますか?」
相談者「いつかは言えないけど、がんばっていれば必ず結果はでます」
コーチ「あなたが、上司だったら、今のあなたのような発言をする部下をどう思いますか?」
相談者「そうですね。がんばってくれているのはわかるけど、いついい結果が出るのかわからないようでは不安ですよね。
許せませんね〜」


コーチ「さあ、あなたが本当に望んでいることは何でしょうか?
結果が出なくても努力を認めてくれることでしょうか?」
相談者「いいえ違いますね。いい結果の出せる人間になることです」
コーチ「なるほど・・・。どうしたら、結果の出せる人間になれますかね?」
相談者「そうですね・・・」
コーチ「今の上司に、アドバイスをもらうというのはどうでしょう。
今まで、『教えてください』とアドバイスを求めたことはありますか。」
相談者「ありませんね〜」
コーチ「もし、あなたが『結果が出せるようになりたいので、相談にのってください』とお願いしたらどうなりますかね」
相談者「聞いたことがないので、はっきりはわかりませんが、他の人が聞いた時は、丁寧にアドバイスしていました」
コーチ「そうですか。それでは、相談をお願いしてその結果またお話をしませんか」?
相談者「わかりました。まず相談してみます」


この結論を最初に伝えて、相談者が納得してくれたらどんなに楽でしょう。そうはいかないところが人のおもしろいところです。

相談者は結論より、自分が納得する意味がほしいことも多いのです。