[2013年1月30日]
独立の気力なき者は必ず人に依頼す、人に依頼する者は必ず人を恐る、人を恐るる者は必ず人にへつらうものなり。(福沢 諭吉)
◇私は、若い頃に、怪文書をもらったことがあります(その会社で合計三通あります。)
たまたま中途採用で入った会社で、尋常ではない速度で出世した結果、経営者に私の批判文書が送りつけられたのです。その文面を見た私は、怪文書を書いた人間に訂正を求めました。訂正を求めたと言っても、差出人不明だったので、全支店にむけて怪文書をFAXして、訂正を求めたのです。
◇その内容を要約すると、「彼は人格破綻者である。そんな彼を出世させてはいけない。彼は、上司に媚びへつらい、おべっかを使って出世した姑息な奴だ。そんな彼を職能職階制度を無視して出世させることは、社員のやる気をそぐ」そんな内容が、誇張されて書いてありました。
◇私が、訂正を求めた個所は、「上司に媚びへつらい、おべっかを使って出世した」という点です。FAXには、「人格破綻者は、その通りかもしれないが、今まで上司に媚びへつらい、おべっかを使ったことはない。
この点は、訂正してもらいたい。出世を望んで仕事をしたこともないので、誤解のないよう」とかなんとか、FAX送信状に書いて、送りました。
当然、大問題になり、社長からは大目玉をくらいました!「怪文書を公表する奴があるか!」と。
◇上の名言を読んで、おっちょこちょいだった頃の自分を思い出しました。