[2013年2月1日]
どんな人でも生きているかぎり存在の必要がある。(エマーソン)
◇上の名言を理解することは、簡単なようでそう簡単ではありません。たとえば、殺人犯にも存在の必要があるのか?ヒトラーやスターリンも存在する必要があったのか?本当に、どんな人でも生きているかぎり存在の必要があるのか?
◇私たちは、この名言を前にして、素直にそうだ!と同意をしてはいけないのです。「どんな人間にも」というような表現に出会ったら、簡単にイエスと言う前に、本当だろうか?と吟味することです。
上の名言で言えば、ヒトラーでさえ、存在する必要があるのか?と極端な質問をしてみればよいのです。そして、ヒトラーでさえ、存在する必要があると自分が思えれば、上の名言にイエスといって良いです。
ちなみに私の意見で言えば、イエスです。ヒトラーでさえ、存在する必要があったのです。彼と向き合った人間にとっては、彼は存在する必要があったのです。
◇私たちには、生きているかぎり固有の意味があります。その固有の意味は、私たちと向き合っている人間がいて初めて感じることが出来ます。だからこそ、上の名言は、「存在の必要」というのです。誰にとっての必要なのか?
それは、自分と他人にとってという意味です。