[2013年2月23日]
岡山の中学・高校受験の塾
☆ お願いとお礼 ☆
保護者の方からご相談受けました。
母「小5の息子なんですけれど、子どもがすぐに『めんどくさい』というのです。どうしたらいいですか?」
私「具体的にはどういうことですか?」
母「『例えば、ゴミ拾ってくれる!?』と言うと、『めんどくさいな』と一言、言ってから拾います」
私「拾ってくれるんですね」
母「拾ってはくれるんですけれど、『私は、めんどくさい』という言葉が非常に嫌いなんです」
私「お子さんは、結局やってくれるのに、なぜ『めんどくさい』と言うのでしょう?」
母「・・・わかりません。」
私「私は、お子さんは指示をされるのがいやなんだと思うのです。
お母さんにコントロールされたくないという意思表示のように感じます」
母「でも、私はコントロールなんかしようとは思っていません」
私「そうですよね。ところで、どんな口調でお願いしますか?」
母「ゴミ拾って!」
私「私には命令のように聞えますが、いかがですか?」
母「そんなつもりはないけれど、言われてみるとそんな感じもしますね」
私「なるほど。お子さんは、『お母さんはコントロールしようとしている。少しでも抵抗したい』が『めんどくさい』じゃないでしょうか」
母「なるほど。では、どうしたらいいでしょうか?」
私「命令や指示は、やってくれて当たり前だから、あまり『お礼』を伝えないことが多いのです」
母「確かに。『お礼』なんていったことがありません」
私「そうでしたか。それでは、今度、お子さんが『めんどくさい』と言いながらも、やってくれたら、大げさに満面の笑みで『ありがとう!』と言ってみてください」
母「はぁ。そんなことで変わるのですか?」
私「しっかり『お礼』を伝えると、『命令されたコントロールされた』とは感じなくなります。それ以上に『お母さんの役に立てた』と喜びがわいてくるはずです。これを続けていれば、お子さんが『めんどくさい』を言う必要がなくなるので、やがて笑顔でお母さんのお願いを聞いてくれるはずです」
母「なるほど〜。やってみます」
お子さんの言動が気になり始めたら、もしかしたらお子さんをコントロールしようとしているのかもしれません。
駄目なものは駄目です。
でも、お願い調で伝えることで状況が好転することもあります。
「お願い」には、「お礼」を必ずつけます。
試してみてください。
(マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 井上 郁夫氏 作)