[2013年2月24日]
岡山の中学・高校受験の塾
「『うらやましい』は勇気づけ?」
時々、相手を勇気づけるつもりで、「うらやましい」と発する方がいます。
「あなたは幸そうでうらやましいわ」
「君は格好よくてうらやましい」
なんか相手を勇気づける言葉のようですが・・・
この言葉の後ろに言葉が隠れていますね。
「あなたは幸せそうでうらやましい。
それに引き換え、私は不幸で・・・」
と。
「あなたは幸そうでうらやましいわ。わたしも幸せなの」
とは、なりません。
「うらやましい」は、相手の状態をそのままに、自分自身を相対的に下げて、下げた自分から相手の状態を願うさまであり、「私に較べたらあなたは幸せよ」と伝える表現です。
「あなたと較べられても・・・」って、思いますよね。
相手に関心を示しているようで本当の関心は自分なのです。
「あなたも幸せそうね」と言えば、
「ありがとう。幸せよ」と返ってきそうですね。
「君は本当に格好いいね」
「そうかなぁ〜。まぁ。ありがとう」と返ってきそうですね。
言われた人は、照れながらもきっとうれしくなるでしょう。
「うらやましい」は、誰も幸せにしません。
人を元気にする勇気づけは、100%相手に集中です。
(マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 井上郁夫氏 作)