[2013年3月4日]
岡山の中学・高校受験の塾
われわれが、自分の得ようとするものに達するには、まずその反対のものを経なければならないということは、われわれ人間の不完全さの一つである。
われわれは罪悪をとおして、はじめて至福を目にするのである。(キルケゴール)
◇上の名言は、難しいです。上の名言は、自己疎外を経なければ、自己実現はできないということを言っているからです。つまり、自分が目標を持ち、その目標を達成しようとする過程では、自分が消えてなくなります。
そのぐらい自分を犠牲にしなければ、自分が求める目標は達成できないとキルケゴールは、言うのです。
だから、自分の掲げた目標に達成するためには、その動機(=自分の欲望)から徹底的に正反対のプロセスをいかなければなりません。
がしかし、人間は、そういう自分が消えてなくなることを求めていないから、途中でそのプロセスに疑問を持ち、迷い、後戻りしてしまうのです。
◇皆さんもこういう気持ちになったことはないでしょうか。「こんなに努力して 目標を達成して、何になるんだろう。こんな自分とは一体なんだろう?こんな人生を私は望んでいたのだろうか?」
まさに、こういう気持ちになることがない限り、私たちの本当の目標は達成できないのです。
◇だから、迷うことは、悪いことではありません。こんな自分の人生は不幸だ!と思うことも悪いことではありません。とにかく、そういう疑問を乗り越えて、突き進むことです。その先に自分の求めるものがあるのだと信じて。
(マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 中土井鉄信氏 作)