[2013年3月10日]
岡山の中学・高校受験の塾
竹は竹、松は松と各自その天賦を充分に発揮するように、人間が人間の天性自然を発揮するのが人間の善である。(西田 幾多郎)
◇最近、よく自分らしさという言葉を聞きますが、最初から自分らしさがあるわけではりません。人間は、生まれた時から徐々に、自分を知り、自分を開発して、自分自身と出会い、これが自分なんだと定めて、自分らしさを決定していくのです。
◇だから、すぐに自分らしさを求めてはいけませんし、本来の自分とは?と思い悩むことはありません。それよりも、自分自身を知ることが出来るように、自分の望むこと以外のことをやるように心がけて、自分とそのやったことの間にある違和感をしっかり見つめることです。
そうすれば、徐々に、自分自身との対話が生まれて、本来の自分と出会えるようになります。そうして、自分らしさがどういうものなのかがわかるようになるのです。
◇私たちは、自分の身の丈を生きていくことです。そのために、自分自身と出会う試行錯誤を繰り返すことが重要なことなのです。自分らしさを強調する前に、自分自身との出会いを果たしていきましょう。
(マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 中土井鉄信氏 作)