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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2013年3月11日]

塾生の諸君に知っていてほしい故事を紹介します。

岡山の中学・高校受験の塾

塾生の諸君に知っていてほしい故事を紹介します。

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「臥薪嘗胆」〜がしんしょうたん〜(十八史略)
(故事の内容)
紀元前6世紀末頃、中国に呉と越という国があり激しく争っていました。戦いに負けた呉の王は殺されてしまいましたが、後継者の夫差(ふさ)は薪(まき)の上に臥(ふ)せて寝ること(臥薪)の痛みで敗戦の屈辱を思い出し、軍備を充実させ国力をつける努力を行いました。まもなく夫差は越に攻め込み、越の王、勾践(こうせん)の軍を破りました。しかし勾践もまた、降伏後は夫差の馬小屋の番人にされるなどの苦労を重ねましたが、許されて越に帰国した後は民衆と共に富国強兵に励み、その一方で苦い胆(きも)を嘗(な)めること(嘗胆)で屈辱を忘れないようにしました。その間、夫差は覇者を目指して各国に盛んに出兵したり、先代の王の時代から尽くしてきた重臣を処刑するなどして、国力を疲弊させてしまいました。そしてついに越が呉に敗れてから20年後、越王勾践は満を持して呉に攻め込み、夫差の軍を大破し勝利しました。
 このことから、目的を達成するために、どんな苦労にもじっと耐えることを
「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」というようになりました。

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(塾生の諸君へ)
 1月の全国模試について、2月号では特待生や各教科で偏差値が高かった者を紹介しました。今月号には、各教科や総合の偏差値が大きく向上した者を紹介しました。しかし、今回の模試で何らかの成果を上げ名前が掲載された諸君は、今回の模試だけの結果から油断をしてしまい、呉王夫差にならないように気を引き締めよう。今回残念ながら名前を載せることができなかった者は、次回、越王勾践になっているかもしれません。(当然、塾生以外で今回思うような結果が出なかった者もそうです。)
そして今回名前を載せることのできなかった諸君は、現在は臥薪嘗胆の時であることを自覚しましょう。悔しいという気持ちがあるのであれば、1月号で紹介した法然和尚の 「一丈の堀を越えんと思う者は、一丈五尺を越えんと励むべきなり」
の言葉を思い出して、日々の勉強に臨んでください。