[2013年3月16日]
岡山の中学・高校受験の塾
世のなかには福も禍もない、ただ考え方でどうにでもなるのだ。(シェイクスピア)
◇私たちは、客観的な物理的世界の中で生きています。マンションから勇気をもって飛び降りれば死ぬ可能性がありますし、電車に飛び込めばもっと高い確率で死ぬ可能性がありますし、他人を不意に殴りつければ、喧嘩になる可能性もあります。
ましてや、上司を殴りつけようものなら、必ずといって良いほど、会社をクビになるでしょう。そういう物理的な世界に生きています。
◇しかし、そういう物理的な世界ですが、自分にかかわる出来事に対してどう意味を与えるかは、客観的なことではありません。この世の中には、意味に関する法則などありません。
一人ひとりが、どういう意味を選択するか、創造するかということしかありません。だから、たとえばマンションから飛び降りて死ぬことは、事実として客観的なことですが、その意味するところは、それを行った人によって違うのです。
ある人は不幸を嘆いての自殺かもしれませんし、ある人は人間を超越したいと飛び降りたのかもしれません。つまり、すべては、その当事者がどういう意味を自分で選んだかで決定されるのです。
◇私たちが生きている生活世界は、客観的な事実をどういう意味でくみ取るかで、その質が決定されます。誰もが同じ意味で人生を受け止めるわけではありません。
だから、出来るなら、自分が、幸せになるように、事実の意味を受け止めることです。事実は誰にとっても同じですが、その事実からつかむ意味は異なるのです。そのことを忘れないようにしましょう。意味は自分で創造するものです。
(マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 中土井鉄信氏 作)