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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2009年12月12日]

より良い進路選択を 充実した人生を

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 より良い進路選択を
         充実した人生を


あなたは何に、どうやって命を尽くしますか」
         (朝日新聞 天声人語 より


 下の直線は人生80年を模しています(小中学生である塾生の皆さんが老齢に達するころには、もっと平均寿命はのびているでしょう)。そして太くしているのは中学生の3年間の部分です。塾生の皆さんは自分が今、一生の中のどの位置にいるかを確認してみて下さい。

 こうして見たとき、まず感じるのは、中学校を卒業した後の時間がいかに長いかです。今現在のあなたにも数え切れないほどの思い出があるでしょうが、例えば中学3年生の人でいえばその全てが15年間のものであり、この先にはさらにその4倍以上の時間があるわけです。

 また同時に感じるのは、中学生の3年間が、人生全体からみればいかに短いかです。しかしこの3年間は、人生の分岐点となる、とても大切な時間であると私は思います。一生を通じた体や心の基本形ができあがる時であり、高校進学という大きいな進路選択の直前の時だからです。

 多くの日本人にとって、高校進学は、人生で最初の大きな進路選択です。中学3年生の皆さんは今、その直前の位置に立っているわけです。それぞれ志望校を決めていると思いますが、もう一度見つめ直してみて下さい。イメージだけで選んでいないだろうか、点数だけで決めていないだろうか…。自分は将来何になりたいのか、その高校の卒業生はその後どんな進路に進んでいるだろうか。もう一度考え、調べて、より自分に適した高校選択をして欲しいと思います。「どこに入ろうか」ではなく「どこを卒業しようか」と発想を変えてみてはどうでしょうか。

 そして同時に、自分の志望を実現するだけの努力をしてください。自信をもって申し込みができる学力、実際に合格できる学力、その高校の学習に十分対応できる学力を身につけましょう。努力が足らないばかりに、後悔しながらその後の60年余りの時間を過ごすことはとてもつらいことです。

 進路を1つ選ぶことは、同時に自分の可能性のいくつかを捨てることでもあると私は考えます。(例えば、文系の道を選んだことで、理系の道は半ば捨てたことになります)。そうして進路選択を積み重ねながら、最後に1つの道に決定します。他の可能性を捨てた分、最後に残った進路が、あなたにとってより良いものであってほしいと願います。私自身は今こうして皆さんの手伝いができる仕事につけていることを幸せに思いますし、できれば一生この仕事を続けられたらと思っています。皆さんが活き活きとした表情でどんどん伸びていく姿をみられることが喜びですし、さめた無気力な表情で自分の壁を越えられず伸び悩む姿を見ることが悲しみです。

 「あなたは何に、どうやって命を尽くしますか」皆さんが、より良い進路を選び、やり甲斐のある仕事につき、生き甲斐のある充実した人生をおくられることを、切に願います。