[2013年3月31日]
岡山の中学・高校受験の塾
「会話は完結が命」
●ひとくち解説
電車の中でこんな会話を聞きました。
A 「ねえねえ。野球好き?」
B 「サッカーなら好きだけどなぁ」
A 「この間、凄い野球の試合見ちゃって感動したよ」
B 「サッカーでも凄い試合があるよ」
A 「凄い試合といえば、この間のマラソンも凄かったよね」
B 「マラソンより相撲の方が凄かったよ」
噛み合っているようで、よくよく聞いていると不思議な気持ちになってきました。テレビの討論番組のようです。
Aさんも、Bさんも自分の関心ある話をしたくて、したくて、仕方がないようです。
Aさんの話もBさんの話も放たれっぱなしです。
話が一旦完結しないと、このような不思議な会話になります。
では次のような会話ならどうでしょう。
A 「ねえねえ。野球好き?」
B 「野球ね〜。嫌いじゃないけどね」
A 「あんまり好きじゃないんだ」
B 「そうなんだ」
A 「何が好きなの?」
B 「サッカーが好きだね」
A 「へー。サッカーが好きなんだ。やっていたの?」
B 「うん。小学校からズーとね」
相手の言葉を繰り返したり、あいづちを打つことで、「あなたの話を聞いたよ!」とサインを出して、会話が完結しています。
互いに楽しく意味ある会話をするには、一旦相手の話を受けとめる
ことが大切です。
皆さんの会話は、一つ一つの話が完結していますか。
よくよく聞いていると、完結していない日常会話、意外に多いですよ。
話の完結。ちょっと意識してみてください。
(マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 井上郁夫氏 作)