[2013年4月1日]
岡山の中学・高校受験の塾
「何か質問ありますか?」
●ひとくち解説
よく、入学試験や就職試験の面接や各種説明会などの最後に相手方から言われる質問です。
以前、高校野球であるピッチャーが「なぜピッチャーを選んだのですか?」
と訊ねられ、「守備で唯一攻撃ができるポジションだからです」と答えているのを聞いて、確かにそのとおりだと思いました。
会話における質問もピッチャーのようなものだと思います。まるで話すことが攻撃で質問は守りのような感じすらしますが、質問は、会話の枠を決定付けるという意味である意味攻撃的です。質問によって会話が創られるのです。
一方、質問には受身の側面もあります。配球によっては、打者に手の内が見極められてしまうからです。
「質問ありますか?」
折角自分をアピールできるチャンスに
「大変ですか?」
「休みは取れますか?」
「必ずできるようになりますか?」
「費用はどれくらいかかりますか?」などの質問を聴くと、
「君は何をしてくれるんだ?」「君は何をしたいんだ?」と逆に質問をしたくなります。
そこで、
「困難なことに皆さんはどのように取り組んでいるのですか?」
「皆さんは休みの日にどんな過ごし方をしているのですか?」
「できるようになるためにどんな取り組みや姿勢が必要ですか?」
「費用に換えられない価値は何ですか?」
印象が大分変わってきますね。
積極的な質問ができる人が積極的な環境を創るものと肝に銘じたいものです。
(マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 井上郁夫氏 作)