[2013年4月9日]
岡山の中学・高校受験の塾
教えることのできない子供というものはない。
あるのは子供達にうまく教えられない学校と教師だけである。(M・アドラー)
◇私は、学校の先生や塾の先生に授業研修をしている身なので、上の名言のように考えて先生方に研修をしていますが、そうはいっても最近は、教えることをする前に、その教える行為を子どもたちが、受容する能力がない場合も多くあります。生活をする基礎が出来ていないのです。
◇つまり、親子関係が成立していないのです。教える行為の最初は、親子関係がスタートです。親が子どもに生活の基本的なあり方を教えることからスタートするのですが、その基本を親が子どもに教えきれていないのです。
または、教える行為を叱る行為と勘違いしている親も非常に多いです。そういう状況で集団生活を基盤とする学校に参加しても、子どもたちは自分を制御し、自分を集団に合わせることが難しいです。そうなると、先生が子どもに何かを教えようとしても、対立構造しか生まれないのです。
◇だから、私は上の名言に条件を加えたいです。「親子関係が成立していれば」を条件にしたいです。そういう条件があれば、教えることのできない子どもというものはいないのです。そういう自戒を持って、子どもと向き合っていきたいです。教師にも学校にも限界はあるのですから。
(マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 中土井鉄信氏 作)