[2013年4月14日]
岡山の中学・高校受験の塾
道徳教育は、ワークショップにするべきだ!
徳教育教科化へ有識者が初会合…文科省
(2013年4月4日 )日経新聞
○文部科学省は4日、道徳教育の充実策を話し合う有識者会議の初会合を開いた。政府の教育再生実行会議が道徳を正式な教科にするよう提言したことを受け、具体的な内容を検討する。座長には元中教審会長の鳥居泰彦慶応義塾学事顧問が選ばれた。冒頭、下村博文文科相は「評価をどうするかも含めて議論してもらいたい。教科化へ向けて実践する時だ」などと述べた。
○会議では道徳教材「心のノート」の改訂内容や教員の指導力向上策なども話し合う。この日の会合で、委員からは「教員養成のカリキュラムの変更も必要」や「保護者も巻き込むべきだ」などの意見が出た。「心のノート」については学年ごとに作成する案がでたほか、「教員が自分なりに解釈できる内容にすべきだ」という意見もあった。
○会議の提言を受け、下村文科相は年内にも中教審に道徳の正式教科化を諮問する。大津市で中2男子が自殺した問題などを受けて、教育再生実行会議はいじめ対策のため、子供の規範意識を高めることが必要とし道徳の教科化を提言した。心の内面を成績評価することには批判が根強く、下村文科相も「なじまない」としている。
私のコメント
◇道徳教育は、人間の内面を問題にすることには変わりりませんが、しかし道徳なるものは、社会の場面で使われてこそ意味と価値のあることです。
だとすれば、この道徳心を養おうとする道徳教育は、机上の教育では意味がありません。知識として知ることではないからです。行動を通して人間関係を健全な状態に保つための一つの配慮が道徳心です。
人間の内面にある思い=配慮を社会場面上で実行していくことです。
◇であるから、学校教育における道徳教育は、教科というよりは、ワークショップによる体を使った実践型のものであるべきです。ここに教育上の評価はいりません。お互いがお互いを評価し合うしか、こういう実践型のワークショップは意味がありません。
◇ぜひ、有識者の皆さん、道徳教育を教科のように扱うのはやめていただきたいです。道徳教育のゴールは、知行合一であるはずです。だとすれば、勉強ではないのです。実践型の授業をぜひ、考えてほしいです。
そしてその評価は、教師がするのではなく、そこにいる子どもたちが行動と同時に相互に行うべきです。そういう発想で、道徳教育を議論してほしいです。
(マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 中土井鉄信氏 作)