[2013年4月17日]
岡山の中学・高校受験の塾
☆文部省調査で3万8千件確認 いじめの温床『学校裏サイト』
インターネット上で特定の学校や同級生などの話題を書き込む「学校裏サイト」が、39都道府県で約3万8,000件あることが文部科学省の調査で分かりました。
学校裏サイト」は、学校の公式サイトとは別に生徒やOBなどが交流や情報交換を目的に立ち上げた非公式の匿名掲示板ですが、場合によっては個人情報の暴露や誹謗中傷が書き込まれ、“ネットいじめ”の温床にもなっていると指摘されています。中には「氏ね(死ね)」「キモイ」など、特定の児童や生徒を攻撃するものもあるといいます。
昨年7月に神戸市の高3男子生徒がいじめを苦に自殺した事件では、加害者から恐喝メールが大量に送信されていたことや、加害者が立ち上げたサイトに自殺した生徒の下半身の写真が掲載されていたことが明らかになっています。北海道でも2005年11月、札幌市の白陵高校生徒が教室などでいじめられている動画がインターネット上の投稿サイトに流出したケースがありました。
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「学校裏サイト」のほかにも、携帯電話の悪口メールやチェーンメール、自己紹介サイトで本人になりすまして写真を公開するなど、“ネットいじめ”は社会問題になっています。文科省が昨年度に行った「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」では、いじめの態様の中で「パソコンや携帯電話等で誹謗中傷や嫌なことをされる」“ネットいじめ”は4,883件(3.9%)でした。
同省は今年1月から「学校裏サイト」の実態把握のため調査を開始。「学校裏サイト」を紹介しているポータルサイトや巨大掲示板「2ちゃんねる」などからの検索、サイト管理者などに対するアンケート調査で件数の集計を行いました。今後は、未集計の九州などの8県の調査も行い、今月末をめどに最終結果をまとめる予定。 今年度の学校基本調査によると、全国の小・中・高校数は約3万9,000校。「学校裏サイト」の利用者は中学生、高校生が多いことも考えられるが、単純計算で1つの学校に1件のサイトがあることになります。
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しかし、3万8,000件は氷山の一角です。インターネットを有効活用したカウンセリング手法の開発、カウンセラー育成などの活動を行い、昨年1年間で“ネットいじめ”に関する相談が1,016件寄せられた「全国webカウンセリング協会」では、「学校裏サイト」や“ネットいじめ”について次のように解説しています。「調査方法によって異なるが、30万件はあると見ている。もちろん全てが誹謗中傷の書き込みがあるサイトではないが、学年やクラス別、少人数グループ、学校の名前を出していないサイトもある。閉鎖してすぐに開設したり、最近は携帯電話でしかアクセスできないサイトも増えるなど、普通の検索方法では見つかりにくい。対策としては、見つけたサイトをパトロールすることだが、学校の先生の中にはネットのことがわからない人や怖くて見れないと言う人もいる。いじめに遭っていても、そういう先生には相談できない。携帯電話を持たせている親も、フィルタリングの制限やなりすましメールの拒否設定などの知識がない人もいる。親や先生方がネットや携帯電話に対して正しい常識を持つことが大切だ」私たち親が本格的にフィルタリング導入を検討しなければいけない時代になりました。