[2013年5月7日]
岡山の中学・高校受験の塾
今 月 の こ と ば
新しいクラスや先生にもそろそろ慣れてきて、新しい友達もでき始めたころではないかと思います。「今年一年がんばるぞ」という強い信念を持ち、心新たにしている人も多いことと思います。そんなみなさんに贈る今月の言葉は杞憂です。
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◎杞憂(きゆう)…無用の心配をする。取り越し苦労。
杞憂という言葉の意味は、「無用の心配をする。取り越し苦労をする。」ということです。 中国で昔、次のような話がありました。
杞国に天が崩れてきたら、 逃げるところもないではないかと、心を痛め、 心配のあまり、食事ものどを通らないし、 ゆっくりと眠ることもできなくなった人がいた。
やつれきった様子に、友だちが心配して、諭しにやって来た。
「天は大気の集まりで、 そこいらじゅう大気だ。私らが体を動かしたり、 息吸ったりするのなんかも、一日中天の中にいてやっていることだ。 天が落ちてくるかもしれんなんて、心配することはない」
すると、
「日や月や星も大気の中で光っとるだけだから、落ちやしない。 落ちてきても怪我することはないんだ」
「それじゃあ、大地が壊れたらどうする」
と、またその人が心配して言った。
「大地は土の塊だ、大地は四方の果てまで土でいっぱいで、ないところはない。 私たちが地に足をつけ歩くのも、一日中大地の上でやっていることだ。 だから壊れることはないから、心配はいらん」
それを聞いて、その人はようやくほっとして、喜んだ。 諭した者もまた、大いに喜んだ。
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新しい学年になり、中には中学校に入り不安でいっぱいの人もいると思いますが、他の人もみんな同じ思いで「これから始まる学校生活は大丈夫かな、勉強はついていけるかな、友達はできるかな」と思い悩んでいるものです。思い切って自分から、声をかけたり、勉強に臨んでいくと、それが「杞憂」だったことに気が付くと思います。
何事も恐れずに、まずはやってみるという気持ちが大切なのではないかと思います。不安な気持ちは一人で抱えず、周囲の人に話してみましょう。「些細(ささい)なことで悩んでいたなぁ」と思えるかもしれません。