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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2013年5月9日]

二葉亭 四迷の名言

岡山の中学・高校受験の塾

将来の戦いを避ける方法は唯一つ。即ち、政府が戦おうとしても、人民が戦わぬから仕方ないという様にすることである。(二葉亭 四迷)

◇上の名言は、頭では出来そうな感じがしますが、現実となるとどうも難しいです。それは、自分にかかわる結果を生むからです。私たちが得意な思考の形は、自分にかかわらないことは理性で判断し、行動しようとすることです。

しかし、一旦自分にかかわることだと思うと、理性は姿を消して、感情だけで判断し、行動してしまうのです。

◇だから、上の名言は、出来そうで出来ないのです。戦争が、国民を離れた国と国の戦いではないからです。国民を巻き込んだ戦いになってしまう時、どうしても我々は、戦争に参加せざるを得ません。それは、自分の世界を左右するからです。

◇だから、国が、戦争をしようと考える前に、その芽を摘んでおくことが重要なことです。それが、憲法9条の価値だと私は思います。戦争を前提としない世界観をもっと世界に広げることです。その先進的な条項が、憲法9条なのです。
日本という国をどう表現するか、私たちは、もっと深く考えることが大切な時代になっているのではないかと思います。



                                (マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 中土井鉄信氏 作)