[2013年5月10日]
岡山の中学・高校受験の塾
学問するは、心を直さんがためなり。(叡尊)
◇学問するとは、どういうことでしょうか。上の名言は、学問する意味を自己修練だと考えているのです。自分自身を見つめ直すきっかけとして様々な知識を習得することが、学問することだとこの名言は、言っているのです。
ものを広く知ることで、自分の心にある偏見を修正し、様々な慣習に暗黙のに縛られている心を解き放って、自由に思考できるようにすること。
これが、学問をする意味です。
◇中途半端に物事を知っている人たちは、知ってしまった知識によって不自由になりますが、知を究めた人たちは、知ってしまった知識によって自由を獲得するものです。
それは、ある側面からの知識から全体的な知識へ到達するからです。知のアンバランスが生む不自由から、知のバランスが生む自由を獲得するからです。
◇何かを知るための学問ではありません。何かを知ることで、自分をどんどん極めていくための学問が、本当の学問なのです。知っていることの多さから自由になっていく度合が学問では問われているのです。それが、心を直そうとする力になるからです。
(マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 中土井鉄信氏 作)