[2013年5月15日]
岡山の中学・高校受験の塾
教育は、学んだことがすべて忘れられた後に残る“何か”である。(B・F・スキナー)
◇上の名言は、今の日本の教育には、重要なものです。昨今の日本の教育は、学力問題を教育問題に矮小化し、どんどん学力をつけることだけにシフトしています。
しかし、教育とは、子どもが大人になっていくその過程でなされる様々な社会体験を用意することですから、知識の習得だけにシフトした教育は、真っ当な大人を育てるプロセスを歪なものにします。
◇上の名言も言うように、知識をすべて忘れても、その習得過程で経験したもの、子どもから大人になる時に、心的に経験したこと等が、どのくらい社会に出てから自分の財産として生きる糧になるかということです。
それをただ単に知識の習得だけを問題にして、教育を改善しようとしてもダメなのです。
◇学力を形成していく中での経験をどう積み重ねていくか。机上だけの経験を超えて、どういう経験を子どもたちが教育の中でしていくのか、そのことを考えることが、今日本の教育では必要なことです。知識の後に何が残るのか、そのことが教育に問われているのです。そして、その残ることをどういうプロセスで子どもたちに渡していくのかを私たちは、考えることです。
(マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 中土井鉄信氏 作)