[2013年5月17日]
岡山の中学・高校受験の塾
自己に絶望し、人生に絶望したからといって、人生を全面的に否定するのはあまりにも個人的ではないか。人生は無限に深い。われわれの知らないどれほどの真理が、美が、あるいは人間が、かくれているかわからない。
それを放棄してはならぬ。(亀井 勝一郎)
◇私たちは、偶然生まれてきますが、生きていることは必然なのです。今まさに生きている自分は、偶然ではありません。もうすでに生きているからです。その生きている自分が、自分の人生を肯定しないで、何になるでしょう。自分の人生で起こる全てのことは、偶然に生じますが、その偶然の出来事を必然に変えようとするのが、人間の役目なのです。
◇たまたま起こった出来事で、自己に絶望しようが、人間不信になろうが、それを引き受けて、自分の必然にしていくことが、私たちが、生きているということです。あの時のあの事件が今の私を作っているのだ!と思う時、偶然あった出来事が、私の必然になるのです。
◇人生を肯定するとは、そういうことです。生れ落ちてしまった限り、人生を肯定しないわけにはいかないのです。人生は肯定されることを私たちに要求しているからです。人生から逃げてはなりません。人生を引き受けることです。それが、人生を楽しくさせるコツです。
(マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 中土井鉄信氏 作)