[2013年5月24日]
岡山の中学・高校受験の塾
時は苦しみや争いを癒す。というのは、ひとが変わるからである。
ひとは、もはや同一人ではないのである。(パスカル)
◇時間が全てを癒してくれると言うのは、悲しいことや辛いことが、記憶からどんどんと薄れていくからだと思っていましたが、そうではないらしいです。
上の名言によれば、時間と共に、人間が変わるからです。時間と共に人間が変化し、成長し、成熟していくから、過去の色々なことが、血となり肉となって、自分の中に取り込まれて、悲しいことも辛いことも何事もなかったかのように、消化してしまうのです。
◇実際、時間と共に忘れられないこともあります。しかし、その忘れられないことも、その当時とは違う感情で思い起こされます。それは、私たちが、その事件をその当時とは違う捉え方で受け止めているからです。違う自分になっているからです。
◇よく過去と他人は変えられないと言いますが、そんなことはありません。過去の事実だって、人間は変えることが出来ます。人間にとって完全に客観的なことなどないのです。大好きな人間が死んでしまって今はいなくても、その過去の意味合いは、いくらでも変えられるのです。それほど、私たちは、自分の今に縛られているのです。だからこそ、時と共に人間は変化していくのです。
(マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 中土井鉄信氏 作)