[2013年8月9日]
岡山の中学・高校受験の塾
人生とは、病人の一人一人が寝台を変えたいという欲望に取り憑かれている一個の病院である。(ボードレール)
◇私たちは、正常なようで正常ではないかもしれません。時代によって正常の範囲が変化していったということは、正常というものの実体は、何もないということだからかもしれません。
◇ボードレールが言うように、人間は一人ひとりが病んでいて、これが本当だという確信がないまま生きているようなものかもしれません。
◇しかし、人間が病人だとして、これが人間の性なのだから、誰が人間を非難できるでしょう。動物は、本能に支配されているから、これが本当だという生き方をせざるを得ませんが、人間は病人としてあっちに行ったり、こっちに行ったり、右往左往しているからこそ、ここまでやって来られたのです。
◇誰の生き方が正しいとか、間違っているとか、そんなものは病人である私たち人間には、ありません。ただあるのは、病人である自分が病人としてどう生きるかということだけです。一人ひとり病状が違うのだから、自分の道を歩むことしかありません。
(マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 中土井鉄信氏 作)