[2013年8月10日]
岡山の中学・高校受験の塾
傷ついたのは、生きたからである。(高見 順)
◇生きるということは、傷つくということです。なぜならば、人間は、自分一人では生きていくことが出来ないからです。他人と関係を持ちながら、あれやこれやしながら生きていくということは、どうしても自分の意志や思いだけではやっていけないからです。
◇ある時は自分自身をじっと抑え、ある時は他人を尊重し、はたまたある時は他人から無視され、注意され、叱られ、自分自身を自分で問わない限り、どうしても生きてはいけないからです。
◇自分自身を問う時、人間はどうしても傷ついてしまうものです。この事態を招いたのは、この自分なのか、それとも奴なのか。奴のようにはなりたくはない!と思ったところで、また同じような事態がすぐに自分に降りかかります。
◇その時、ふと気がつきます。この自分がこの事態を招いたのかもしれないと。
ダメなのは、奴ではなくて、この自分なのだ!と。
◇この連続が人生です。他人との綱引きに勝っても負けても、自分がその綱引きをやり出しているのです。こんなことをする自分が嫌にならないわけがありません。
生きることは、自分自身が問われる故に傷つくものなのです。
(マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 中土井鉄信氏 作)