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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2013年9月7日]

90%の家庭が、子どもを習い事や塾に通わせている!

90%の家庭が、子どもを習い事や塾に通わせている!

アンケート期間 2007/12/17〜2007/12/19 回答者数:1,004人

 子どもが学校以外の時間を費やすことの多い、習い事や塾。それぞれのご家庭ではどんな種類のものを選択し、お子さまがそこで何を学ぶことを期待しているのでしょう。
 今回のアンケートでは、人気の高い習い事や塾、費用、そして、習わせたことによる効果などを伺いました。

男女別の人気

 まず、どれくらいのご家庭でお子さまを習い事や塾など通わせているのかを伺ったところ、なんと、90%のご家庭で何らかをさせているという結果になりました。では、お子さまに何をさせているのか、男女別の結果をご紹介しましょう。回答者のかたには、あてはまるものをすべて選んでいただきました。

【図1-1〈男女別〉お子さまは、現在、どんな習い事や塾などに通っていますか】


 男女ともに「スイミングスクール」の人気が高いことがわかります。スイミングスクールは、ここ何年かの同様の調査でも根強い人気があり、体を鍛える、泳げるようになるなどの目的で、多くの子どもが通っているようです。
 また、語学系の教室、受験のための塾、通信教育などの学習系のものも、男女とも一定の割合の子どもが利用しています。
 男女差が大きいものも見ていきましょう。
 男子が特に多いもの……「地域のスポーツチーム(野球やサッカーなど)」
 女子が特に多いもの……「楽器(ピアノやバイオリンなどの個人レッスン)」、「習字」
 全体的に、男子はスポーツ系のもの、女子は芸術系のものを習うことが多いようです。

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学齢による変化

 次に、お子さまにさせていることを学齢別に見たグラフをご紹介します。【図1-1】と同じグラフを学齢別に並べ直し、特徴のあるものだけをピックアップしました。

【図1-2 〈学齢別〉お子さまは、現在、どんな習い事や塾などに通っていますか】

 「スイミングスクール」は、小学校低〜中学年でピークになると、学齢が上がるにつれて少しずつ減っていき、中学校入学後は大きく減ります。他のスポーツ系の習い事やそろばん、習字なども同じ傾向を示していました。
 それに比べて「楽器」は、高校受験が迫る中学3年生では減りますが、スイミングスクールのように学齢が上になるにしたがって減少するわけではありません。他の習い事とは違った傾向が見られます。
 学習系のものでは、小学校入学前〜小学6年生で多いのが「英会話など語学の教室や個人レッスン」、中学1・2年生で多いのが「補習塾」、中学3年生で多いのが「受験のための塾」と、学齢による移り変わりを見せていきます。それぞれの時期に重要視されるものをお子さまにさせているということなのでしょう。

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習い事や塾にかける費用は?

これらの習い事や塾に、ご家庭ではどれくらいの費用をかけているかを伺いました。


【図2 習い事や塾にかかる費用の合計は、1カ月あたりどのくらいになりますか】

 いちばん多いのが「5,000円〜10,000円未満」、そして、「10,000円〜15,000円未満」と続きます。とはいっても、30,000円までの間では他も大きな差はありません。費用は、習い事や塾の種類によっても、また通っている数によっても異なるため、幅があると考えられます。

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習い事や塾に通わせるうえでの悩み

 それでは、お子さまを習い事や塾に通わせるにあたり、ご家庭では悩みはあるのでしょうか。いくつかの項目を挙げ、回答者のかたにはあてはまるものをすべて選んでいただきました。

【図3 お子さまが塾や習い事に通うにあたって、何か悩みを感じたことはありますか】

 「子どもの送り迎えが大変である」「費用が高すぎて困る」など、どちらかというと物理的なことに関する悩みが多いようです。逆に、「子どもが忙しくなってしまい、家庭でのコミュニケーションが取れない」「保護者間で意見が合わないことが多い」「やめるか続けるかで、子どもと意見が合わない」といった悩みは多くありませんでした。

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こんな効果がありました!

 このように、ご家庭では、送り迎えをすることで保護者の時間を削ったり、費用をかけたりして、お子さまを習い事や塾に通わせているわけですが、そこにどんな効果を感じているのでしょう。皆さまの声をご紹介します(カッコ内はお子さまの学齢)。

 子どもに得意分野を作ってあげたこと(実際に人より優れているかは別問題。比較の問題ではなく、自己形成や人格の問題)。私自身、親として、○○ができるようになったということは、長い目で見ればたいしたことではないという判断です。(小学校入学前)
 毎日こつこつとピアノの課題に取り組み、また上手く弾けない時は練習を工夫するなど、物事に取り組む際の基本を理解してくれたように思います。(小1)
 学校や家庭から外へ出て、人間関係に幅ができたと思います。学校や保育園の先生、親せき以外の大人、学区外の友人との出会いは、やはり貴重だと思います。(小2)
 達成感・チャレンジ精神・根気強さ、すべてにおいてプラスだったと思います。(小3)
 進学塾に小3の秋から通っていますが、学校との両立など、多くの難しい問題に取り組み、自ら解決していくことで、精神的にとても強くなったと感じます。(小6)
 スポーツを行うことで、忍耐力や、勉強では得られない充実感、負けてしまった時のくやしさなどを感じながら多くのことを学んでいると思います。また、応援することで親子間の共通の話題ができ、コミュニケーションも取れていると思います。(中2)

 習い事や塾では、特定の技術や能力はもちろんですが、それだけでなく、生きていくうえでの基本的な力……継続力・計画力・達成感・積極性・自立性・良好な人間関係を築く力など……を身に付けることに、皆さまが価値を見出していることが感じられました。習い事や塾は、「子どもが人間として成長していくためのステップ」という側面を担っているともいえそうです。地域社会の変容や少子化などにより、これらの力をはぐくむ場所や機会が減っていることも、習い事や塾の役割が増えつつあることと関係がある気がします。習い事や塾に通う子どもが90%もいるというのは、まさに時代の流れといえるのかもしれませんね。